地方医大生のボチボチ投資記録

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あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?

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こんにちは、なっちです🐣

 

今回は北原茂実さんの 『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』 を読んで思ったことや感じたこと、共感したことなどをダラダラとブログにしていきます。笑

 

医学生として、また新米投資家としての意見です🤗

 

🌸目次🌸

 

 

本の概要

著者の北原茂実先生は脳外科医でありながら経営者でもあります。「より良い医療をより安く」「日本の医療を輸出産業に育てる」をモットーに活動されています。

 

つい先日、前々作の『「病院」がトヨタを超える日』も読ませていただきました。

 

内容は6割方同じでしたが、『あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?』のほうが読みやすく、とても面白かったです!医療は程度が違えど、全員に関係することなので読んでみる価値はあると思います。

 

医療の産業化と聞いてどんなイメージを持たれますか?おそらく、多くの方がマイナスイメージや嫌悪感を抱くと思います。

北原先生は医療崩壊の本質は人材不足ではなく、カネ不足としてそれを解消するためには医療を産業化することの必要性を訴えています。

 

診療報酬は変わらないのに、検査器具や設備には増加した消費税がかかる。

入ってくるお金は変わらないのに出ていくお金は増えるなんて、そりゃあ赤字になっちゃいますよ😅

もちろん医療の質は落とせない、となると削られるのは人件費…

給料減る→退職者増える→労働環境悪化→退職者増える

無限ループ!

介護福祉士の仕事がきつい割に給料が低いのは医療費崩壊の波を食らっていると考えられます。

 

北原先生は理想を語り机上の空論で終わらず、実際に自分で病院を経営して黒字を出しているというところがかっこいいのです。口先だけならなんとでも言えます。そんな北原先生が訴えるからこそ説得力があるのです。

北原先生のさらに凄いところは海外の医療に携わりながらも一番に考えるのは日本の医療改革なのです。

 

 

どうですか?読んでみたくなりましたか?(笑)

うまく説明できたか分かりませんが、少しでも興味を持っていただけたらな、と思います😄実際に読んでみると伝わりきらなかった魅力を発見できるかもしれません☺︎

 

Kindle版⬇️ 

あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?

あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?

 

 

 単行本⬇️

あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?---社会を良くする唯一の方法は「ビジネス」である

あなたの仕事は「誰を」幸せにするか?---社会を良くする唯一の方法は「ビジネス」である

 

 

 

医者という職業

本の中で「医療は聖職者の仕事なのか?」という問いがありました。

医者に限らず、看護師や薬剤師、理学療法士放射線技師などの医療従事者は聖職者なのでしょうか?

 

病院は利益を求めてはいけない、非営利団体なのだから、と医療と利益を切り離し、利益度外視で突き進んだ先にあるのは現在の医療費崩壊です。

病院が利益を求めることに嫌悪感を抱く人たちは医療の背後にカネが見えるのが嫌で医療者に自己犠牲の精神を求めます。

 

なぜ医療者だけに自己犠牲を求めるのでしょうか?

この本では病気を治すことだけが医療ではない、と書かれています。自分以外の誰かを幸せにする仕事ならその仕事は医療と呼べる、のです。

美味しい野菜を作る農家さんも、癒しをくれるウエイトレスさんも、公共の場を掃除する清掃員さんも、している仕事はすべて医療に含まれるのです。

ならば本当に医療は自己犠牲の上に成り立つ、非営利な仕事なのでしょうか?

患者を救いたいと思うのは医療者が「聖職者」だからではなく、人間として当たり前のことなのです。目の前にいる苦しんでいる人の苦しみを取り除きたいと思うのは特別なことなのでしょうか?

 

私は将来医師として働くにあたって給料が良いところで働きたいし、投資や不動産もやりたいなぁ〜なんて思っていましたが医師が利益を求めることになんとなくうしろめたいものを感じていました。

でも別に良いんだ!と思えました。医者は神聖なものではないし、利益を求めることは悪いことじゃない!なんだか頑張れそうです。

 

医学部に入る前はそれはそれは崇高な考えを持っていました(笑)1人でも多くの患者さんを救いたい、お世話になった人たちに恩返しをしたい…てな感じに

 

もちろん医学生の中にもそのままの熱意を持ち続けている人もいます(少数だと思うけど…)講義だけでなくサークル活動で医療を学ぶ学生もいます。それを馬鹿にするとかじゃなくて、自分は医学生になって学生生活をしばらく過ごしてみて、そこまで綺麗な心を持てませんでした。

 

医学生は決して立派な人ばかりではありません。他学部の学生のことを知りませんが、多分ほとんど変わりません(笑)常に医学を学んでいるわけではないのです。

 

何が言いたいかというと、専門的な知識が人よりあるだけで人間の本質的な部分はみなさんと一緒だということ。外から見た医療者の理想像と実際の医療者の現実との間に大きなギャップがあります。

医者なのに…という考えが無くなればいいなぁ、と思います。

 

魚ではなく魚の獲り方を与えよ

ボランティア活動は素晴らしいです。誰にでもできることではないし、その行動力はもっと称賛すべきと思います。しかし何かを与えるだけでは効果は微々たるものです。

 

魚を与えるのではなく魚の獲り方を授けよ

 

上手いこと言ったもんですね!支援が途絶えてからも自分たちだけで発展していける仕組みを提供することが理想です。

 

なんでもそうですよね。被災地への支援も発展途上国への支援も同じです。

医療ではビジネスとして成立させることが「魚の獲り方」に値します。

 

北原先生はカンボジアでの医療ビジネスにも取り組んでいます。

 

本当にこの人はすごい…

海外での取り組みもいつかの日本医療改革のためなのです。そこまで日本の医療について深く考えている人がいるでしょうか?

 

今までと違うことをやるには必ず批判が伴います。人は変わらないことよりも変わることに不安を感じるからです。

 

この本を読んで印象に残っている言葉はたくさんありますが、なるほどと思ったことを紹介します。

 

小さな「違和感」を見過ごすな

 

常識を疑い、素直に感じた違和感を大切にする。正しい情報を知り、自分の頭で考え、自分の結論を導き出すことが大事と書かれています。

何に対しても当たり前だから、今までそういうふうにみんなやってきたんだから、と自分を納得させるんじゃなくて感じた「違和感」を大切にしていきたいです😌

 

ダラダラと思ったことを書いてきましたが、自分の考えをアウトプットするのはなかなか難しいですね(^_^;)💦めちゃくちゃ時間がかかってしまいましたし、要点が分かりづらい…

これからもブログを通して練習していきますので!またお暇な時に読んでいただけたら幸いです🌷

 

\読んでいただきありがとうございました💐/